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(注:ファイルサイズを小さくするためにJPEG化し、画質を落としてあります)
スコア(13ページ)+パート譜セット(全58ページ)
【編成】オーケストラ(管弦楽):
Flute1/2, Oboe1/2, Clarinet in A1/2, Bassoon1/2, (Contra Bassoon),
Horn1/2/3/4, Trumpet1/2, Trombone1/2/3, (Tuba), Timpani,
1st Violin, 2nd Violin, Viola, Violoncello, Double Bass
*()内の楽器は省略可。
【難易度】3.中級者向き
【原曲】八木節幻想曲
【作曲】
小室昌広 (Masahiro Komuro)
【演奏時間】約4分
*「八木節」を緩急ふたつの様相で演奏するオーケストラのための小品です。
*この楽曲は、2010年に東京交響楽団が中国・大連市における公演(指揮ユーベル・スダーン)でのアンコール曲として使うために依頼され作成したものが元となっており、それに修整を加えたものです。
*遠方での公演のため、打楽器がティンパニ3台だけの標準オーケストラ編成(本編演目はシューベルト交響曲「未完成」とブラームス交響曲第1番)であることが編曲の条件となっていて、八木節のお囃子の雰囲気を出す打楽器の音をどうするかが問題となっていました。
そこで、コントラバスに打楽器の役割を与えることでこの問題を解決することにしました。私自身、川嶋素晴さん編曲の八木節のコントラバス6重奏編曲を演奏し、打楽器的奏法を行ったアンサンブル経験もあり、その発想に行き着いたわけです。
*この楽曲ではコントラバス奏者は弓を持たずに、楽器の様々な場所を叩くことで打楽器の役割を担っています。他の弦楽器にも少しですが楽器の板の部分を叩くことが要求されています。更に木管楽器にも床を踏んで音を出すことが指定されています。
(◎これら特殊奏法を演奏する際には事故のないよう十分注意してください。)
*この楽曲のもうひとつの特徴は、全曲を通して臨時変化音が1音もないということです。全体はEドーリアの音階音(ニ長調音階音と同じ音)だけが譜面上に記譜されています。ただし、グリッサンド等はあるので厳密なものではありません。
*スコア中に調号を除いて臨時記号がないことを明らかにするために、スコアでは金管の移調楽器はin D で表記してあります。パート譜面には、トランペット in B とホルン in F の譜面も入れてあります。必ずしもD管の楽器を使う必要はありません。
*チューバとコントラファゴットはオプションとして参加できます。あればコントラバスが打楽器的に使われていることによる低音の厚みを補うことになるかと思います。なくても演奏は可能であると思います。
*八木節の最初の部分を速いパッセージとして使った前奏のあとの前半の部分では、八木節のメロディーをゆったりと管楽器が歌い交わしていき、雅楽のような雰囲気のクライマックスとなります。そのあと前奏が再び現れ、今度は弦楽器の胴を叩く音で勢いがついて、陽気な音楽となります。フルートやファーストヴァイオリンは興が乗ってやや崩れた形を演奏していきます。最後に前奏が変化して掛け声を伴って終わります。
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