通常ピアノ譜
→
サンプル音源を聴く
→
楽譜サンプルを見る
(注:ファイルサイズを小さくするためにJPEG化し、画質を落としてあります)
【編成】
ピアノソロ(Piano Solo)
【難易度】3.中級者向き
【原曲】Farewell Fancy / John Dowland
【編曲】
穐吉 馨 (Kaoru Akiyoshi)
【作者webサイト】
http://bach-fuga.seesaa.net/
【演奏時間】5分30秒
「別れのファンシー:FAREWELL FANCY」は元々リュートソロ曲で一般的にはあまり演奏される機会も少ない曲ですが、作曲者であるジョン・ダウランドの優れた才能を示す傑作として隠れた名曲と言える音楽です。
全編は厳格な対位法で構成され、特徴的な半音階主題があらゆる声部に移行し展開して行く構成となっていますが、それらは驚くほど劇的な進展を見せ、最後には何かを祈るようにして曲は閉じられるという濃密な内容を持った曲となっています。
この度のピアノ用編曲では原曲の構造そのものは殆ど変えることをせず、拡大された音域の中で、曲の展開に沿りながら各声部別の音圧変化をコントロールするという方法を用いています(チェンバロなどのレジスターに近い効果かもしれません)。そのためオクターヴ和音が頻繁に現われることもあり、少々手が疲れるかもしれませんが、曲そのもののテンポがかなり遅いことと、速い音型は全く出てこないことから演奏は以外と容易なものとなっています。又、低い音域が主体で展開して行きますのでペダリングは音が濁りすぎないように注意すると良いと思います。
作者ホームページにも詳細が記載されてますのでそちらもぜひ御参考下さい。
キーワード:ピアノ独奏 楽譜 発表会 選曲 ジョン・ダウランド